熊本市保育園連盟は昭和24年に「乳幼児の健全な育成を図り、よりよい社会福祉の発展に寄与することを目的」として設立し、以来、その目的は今も受け継がれています。平成24年には一般社団法人へと移行をし、公益性を持った団体となり、会員の研修活動、福利厚生事業、広報誌の発行、人材確保、会員園の運営に関する総務活動、予算対策活動に取り組み、公益目的支出計画の実施事業として、立田山野外保育センター「雑草の森」で取り組む事業を実施事業として、一般の方々を対象とした事業に取り組んでいます。もちろんこの事業も連盟の目的である乳幼児の健全な育成とした設立時からの理念の基づく活動であり、多くの市民、特に乳幼児から保育園児はじめ、就学前の子どもたちや保護者、小学校低学年までの児童など四季折々多くの利用があります。これからも広く市民の皆様にも周知をし、活動を充実してまいりたいと思います。そして私たちは単なる経営主体の団体ではなく、設立以来、研修活動にも力を入れており、園長会における研修や、保育士会や給食部会、さらには各地区会にて研修活動を行うなど保育の質の向上に常に向き合い活動を行っています。これからも子どもたちの成長を支え、加盟園である熊本市内の認可保育所、認定こども園が協力をし、社会福祉の発展に寄与していく所存であります。結びにどうか皆様には「雑草の森」へ一度足をお運び頂きますようお願い申し上げご挨拶と致します。
全国的に養成校への入学者が減り、保育士の離職率の高さも深刻な問題です。そのような保育士不足の中、当委員会では、ハローワークの力を得て、潜在保育士の採用にも力を注いでまいります。今年度、保育士体験(インターンシップ事業)は、高校だけでなく養成校への枠を広げ、就職フェアでは、看護師、栄養士、調理員等へも対象を広げます。また、復帰を希望する方々にはスムーズな職場復帰ができるよう熊本市と連携した後押しを継続します。養成校との連携では、従来の“就職前”に加え、要望に応じて“実習前”にもガイダンスを行い、現場の実情を伝えてまいります。連盟加盟園の人材確保の課題解消を図るために以下の事業を行います。
令和6年の出生率が70万人を下回り、少子化の加速と人口減少が地域社会全体に深刻な影響を及ぼしています。連盟加盟園においても、定員減など運営上での支障が表面化しています。また、保育需要そのものが多様化・変化する一方、令和7年度施行の「保育所等における継続的な経営情報の見える化」や令和8年度開始開始予定の「保育DX」への対応は業務の効率化と保育の質の向上、さらには適正な処遇改善を目的とした重要な改革で、保育者の負担軽減や働きやすい環境整備の効率化に期待するところです。当委員会では、熊本市保育推進連盟や熊本市行政、市議会保育議員団と連携を図り、会員園からの意見をもとに要望等を行いながら、職員の処遇改善や新制度への対応、保育現場の課題解決に向けて取り組んでまいります。引き続き、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
保育の多様性やAIと共存する時代を迎え、改めて令和7年度は大きな転換期となることを実感しています。子どもたちが豊かなまなざしをもって、心豊かに(おだやかに)過ごせる保育につなげる為に、連盟会員がブロックを超えて互いに理解し合える「共有」の場づくりを目指します。さらに、定例園長会のあり方、必要性を明確化しつつ他委員会とも協同し、幅広い観点で連盟の組織力強化及び連帯感の向上につなげます。また、行政機関・各種団体からの情報を活かし、効率的な運営に努め、各委員会やブロック園長会との連携を通して、各園そして連盟会員のご理解とご協力を仰ぎ、開かれた定例園長会を心がけてまいります。
連盟組織の見直しを踏まえ、役員選任のあり方について検討します。